こんにちは、こんばんは、imacocoです!
突然ですが、「パニック障害」という病気ご存じですか?
実は、私、結構な長い期間、パニック障害を患っております。
もう患っているというか、付き合っているというか、そういう自分でいるというか、そんな感じです、はい。
最近では結構著名な芸能人さんが、「自分はパニック障害なんです」なんてカミングアウトされることも珍しくもなく、割と一般的になってきているのではないかなぁと思います。
パニックなんて日常茶飯事。ちょっと予想外のことが起きたらすぐパニックになりますよ、なんて方も多いと思いますが、この「パニック障害」という病気は、そんなパニックとは似ても似つかない、本当にヤバイ病気なんですよ。
今日は私、imacocoのことを知ってもらう意味で、このパニック障害と言う病気について考えてみたいと思います。
どうぞお付き合いください。
パニック障害ってどんな病気なのか?
パニック障害の方であれば説明不要ですが、まずはパニック障害というものがいったいどんなものなのか、全くご存じない方のために、パニック障害になるとどうなるのか、について私の言葉で伝えたいと思います。
一般的なパニック障害の説明については、下記のサイトをご覧ください。
厚生労働省のサイトのリンクを張っておきますね。
なんかヤバい感じ
とにかくパニック障害の苦しさをひと言で言い表すとすれば、私は、
ヤバい!
という言葉で表現します。
とにかく「ヤバい」んです。
でも・・・
「ヤバいよ、ヤバいよ」なんて某出川さんのレベルのヤバさじゃありませんからね。
ねぇ、パニック障害同好会のみなさん!
たくさんの方の「うなずき」が私には見えますぞ。
呼吸がうまくできない
ふだん呼吸って意識しなくても「自然」にできてますよね。
ところがひとたびパニック発作が始まると、呼吸がうまくできなくなるのですよ。
よくパニック発作が起きそうになったら、「深呼吸をゆっくりして!」、なんて言われるのですが、もうハッキリ言ってパニック発作になり始めたら、深呼吸なんてやろうと思ってもできないのですよ!
どうやって呼吸していたのかを考えないといけない状況ってヤバいでしょ?
まさにパニックなんですよね。
心臓がバクバク、ドキドキする
呼吸がうまくできない。
深呼吸しなきゃ、なんて一生懸命考えていると、そのうち起こるのが動悸ですね。
もうそれが普通の動悸じゃないんですよ。
自分の心臓の形がわかるくらいにバクバク動いているのがわかるんですよ。
別に目の前にめっちゃかわゆい運命の女の子がいるわけでもないのに・・・
死ぬと思ってしまう
そして極めつけは、「あぁ、もう俺死ぬ」って感覚。
「神さま、お母さん、お父さんありがとう。今まで幸せでした。」
この言葉を何度心の中で絶叫したことか!?
でもおかげさまで!?今まで死なずにここまで来ていますけどね。
ただ、何度も何度も死ぬ思いをしているので、とにかく疲れるんですよね。
パニック発作が収まったあとでも、しばらく全身の脱力感がハンパないですからね。
なんといっても自分の気持ちの中で「死んだ」わけですからね。
この苦しさ、脱力感は、パニック発作を経験したことのある人か、実際に本当に死んでしまった人以外わからないだろうなぁ、なんて。
まぁ、この世に実際に死んだことを経験した人なんていないわけで、本当のところはわかりませんけどね。
足や手がつる
ここまで精神的なところの違和感、苦痛をご紹介しましたが、物理的なダメージもないわけではありません。
一番わかりやすいので、手足の「痙り(つり)」です。
こむら返りっていうのでしょうか?
筋肉が引きつってうまく動かせなくなり、痛いんですよね。
パニック発作ってもともとメンタル的な病なはずなのですが、なんで手足がつるんでしょうかね。
手のひらとか、手の指が痙るってきっついですよぉ。
イマイチその原因がハッキリわからないんですよね。
もともとなぜパニック障害になったのか?きっかけは?原因は?
私がパニック障害になったのはいつからなのでしょうか?
私の記憶ではハッキリと覚えているきっかけ、原因は3つあります。
電車の中で・・・
もうかれこれ20年位前になりますかね。
朝の通勤ラッシュ時に、埼京線の電車の中に閉じ込められるというアクシデントに見舞われたことがありました。
人身事故だったと思います。
急行電車ということもあり、駅と駅の間で1時間ぐらい止まっていたんですよね。
たまたまその時に運悪く、もよおしてきたんですよね、そう、う○こしたいなぁってな具合に。
それがきっかけだったと僕は記憶しています。
「この電車の中で漏らしたらどうしよう。ヤバいなぁ」なんて思い出したらもう心配と不安が止めどなく押し寄せてきて、脳の中で何かの線が「プッツン!」とはじけましたね。
高速道路のトンネルで・・・
それはかれこれ8年くらい前になりますかね。
家族で旅行に行った帰りの高速道路上でそれは起こりました。
昔、中央道の笹子トンネル内で天井板が崩落して走行中の方が巻き込まれ亡くなるという事故が起きました。
確かその事故後初めてその笹子トンネルを走行したときだったと思います。
旅行の帰り道ということもあり、体調的にも疲れがあったと思います。
笹子トンネルを走行中、家族はみんな後部座席でスヤスヤ眠っていて、私ひとりが起きていて運転してました。
「あ〜ここであの事故が起きたのか」なんて思い始めた矢先、身体が金縛りに遭ったように硬直して、肩からハンドルを握る手まで、カチンコチニンになりました。
このまま気を失ったらどうなるんだろう。
あーやばいやばい。
なんか心臓がドキドキ、バクバクする。
これって例のアレか?
大好きなクルマの運転中にもなるなんて本当にショックでした。
仕事の会議中に・・・
最後は、仕事中のパニックですね。
これもキツいです。
パニック障害が原因で仕事ができなくなったらどうしようっていう不安が生まれますからね。
本当に厄介・・・
仕事中のパニック発作は決まって会議ですね。
会議って基本的にはある一定時間(長時間になることもしばしば)席に着いていないといけないじゃないですか?
自由に歩き回ったり、トイレに行ったり、動きを制約されますよね。
それが良くない模様です。
ずっと座ってなきゃいけないのかぁなんて思っていたら、なんだかゾワゾワフワフワしてきて、アイツが襲ってきたんですよ。
別に自分が発言しなければならないわけでもない、何かを周りから期待されているわけでもないのに、手汗がぐっしょり、心臓バクバク、頭ん中がパンク寸前・・・
パニック障害の嫌なところは、今まで何気なくできてたことが、だんだんできなくなる、やりたくなくなる、逃げたくなること
広場恐怖という次なるステップ
そんなパニック障害ですが、何が嫌って、今までなんともなかったことでも、もしかしたらパニックになったらヤバいかもって思ってしまうことなんですよね。
医学的には「広場恐怖」っていう、れっきとした名前が付いている症状なんですよね。
もともと私の場合、満員電車、高速道路のトンネル、会議の3つがトリガーになっていますが、今では次のようなことも苦手に、億劫になってます。
- 飛行機に乗ること
- バスに乗ること
- エレベーターに乗ること
- 高いところに行くこと
- スキューバダイビング
- 映画館での映画鑑賞
- 狭いところ
- 病院等で身動きができない検査を受けること
- 渋滞に巻き込まれること
- 仕事上の会食
ざっと挙げただけでもこんなにあります。
どれも子どもの頃、若いときは全然苦もなくできていたこと、楽しめていたことばかりです。
気にすれば気にするほどドツボにはまっていく恐怖と付き合う
パニック障害になってからは明らかにこれらのことに対するメンタルが変わってしまいました。
想像しただけで、「なんか嫌だなぁ」、「パニック発作起こったらどうしようかなぁ」って思ってしまうんですよね。
そうなると一番安心できるのは・・・「家」・・・になってしまうんですよね。
そうです、引きこもり状態です。
これはまずいですよね。
行き着く先は、心療内科・・・。ココロの風邪とはいうものの、なかなかハードルが高い
ほっとくのではなく勇気を出そう!
薄々気づいていました。昔から。
自分がパニック障害だってこと。
でも、なかなか認められなかった、認めたくなかったんですよね。
なんか精神力がない人みたいで。
メンタルの弱い人間っていうレッテルを貼られるみたいで。
心の病を薬で治すことにもかなりの抵抗がありました。
ネットでいろんな情報が集めたり、図書館でパニック障害の本を読みあさったり。
でも一向に良くなっている気がしていませんでした。
そして満を持して心療内科に行きましたよ。
勇気を振り絞って!
でもですね、これが良かったのです、結果的に。
心療内科の治療といっても、まぁ、要はひととおり先生が話を聞いてくださって、処方箋をもらうだけなんですけどね。
特にそれ以外の特別な治療はありません。
なんですが、効果絶大です!
通院を始めてから約半年が経ちましたが、この間、一度も発作は出ておりません。
薬の相性が良かったのかも知れませんが、本当に日常生活を送るのがラクになりました。
電車に乗ったり、会議に出たり、人と会食したり、そんな当たり前のことが当たり前にできるようになることの幸せを感じております。
まぁ、それが薬のおかげってところはちょっとこわいですけどね。
ストレスをためないことが大切
よく「それはストレスじゃないですか?」って言われません?
肩こりだったり、頭痛だったり、なんか調子が悪いなと思って病院行くと。
でも私思うんですよね、ストレスのない人間なんてこの世にいるのかって。
少なくとも私の周りにはいないんですよね、ストレスフリーな人間が。
そう考えると大切なのは、ストレスを「ためない」ということではないかと。
これだけ世の中が複雑化、多様化、高速化してくると、どうやったって色々なことでストレス受けちゃいますよね。
ストレスを避ける生き方ではなく、ストレスを受けてもそれを心と体に貯めない生き方を目指すことが望ましいのではないかと。
そう私は考えます。
適度な運動は心にも体にも良い
そんなストレスを「ためない」ことに効果的かつ身近な方法が、運動みたいです。
みなさんは毎日運動されてますか?
私は残念ながらできてません。。。
頭の中では「運動は大切」って良ーくわかっているのですが、実行に移すのとは全く別物で・・・
これまでランニングをやったり、腕立て伏せやったり、階段昇降やったり、その時々でちょっとハマってやることはありましたが、「継続」できないのですよ、これが。
本当に習慣化することが難しいです。
人生は習慣の積み重ねでできている、とはうまく言ったものです。
逆に言うと良い習慣を身につけてしまえば人生は楽勝、ということです。
よくモチベーションが大切とか、スキルが大切とか、知識が大切とか、いろんなこと言われますが、そんなことよりもはるかに大切な要素は、「やり続けられるかどうか」にかかっていると私は思うんですよね。
あっ、話がそれそうなので、「習慣」については、また別の機会にどっぷり考えてみたいと思います。
きっとパニック障害で苦しんでいる人は周りにもいるはず
病院に行って気づいた
心療内科に人生で初めて行ってみて気づいたのですが、本当に患者さんが多いこと!
ぱっと見は全然普通に見えるのですが、みんなどこか(自分も含めて)バランスを崩しているんですよね、きっと。
受付の方が話している電話の会話内容を聞いていると、初診の場合は3ヶ月先になりますとか。
「もうヤバい!!」って思って勇気振り絞って電話しているのに、3ヶ月後になりますとか言われたら、もうそこで心折れますわな、ほんまに。
なんだったら私の診察と替わってあげたいくらいなんですけどね。今はかなり調子が良いので・・・
もしかしたら身近な人もパニック障害かも知れない
自分自身がそうですが、パニック障害というのは、常にヤバい感じで生活しているわけではありません。
ある特定のシチュエーションでのみ発作が起こるもので、パニックにさえならなければいたって普通な感じで生活できます。
そして人前でパニック発作になったらどうしようという恐怖とともに生きています。
ですので、逆に言うと自分はパニック障害なんですっていうことをカミングアウトすることができれば、ある程度気持ちがラクになることがだんだんわかってきました。
その証拠に家族と一緒にいるときは、パニック発作が起こりづらいのですよ。
家族はもちろん私がパニック障害だってことを知っているので、仮に私に発作が起こっても、対応は慣れていますし、慣れているということを私もわかっているので、ある意味安心して一緒にいられるわけです。
そしてその事こそがパニック障害には最高の薬なわけで、落ち着いて過ごすことができるのです。
どんどんカミングアウトしていこう!
最初は自分がパニック障害であることは、家族以外話すことができませんでしたが、最近では友人や一緒に働く仲間にも何かのタイミングでカミングアウトするようにしています。
そしてカミングアウトすることで気づいたのですが、私がパニック障害持ちであることを知ったことで、周りの人たちの関係性がギクシャクしたり、離れていったりということはありませんでした。
むしろ、実は私もエレベーターがめちゃくちゃ苦手なんだとか、高速道路走っている時は脇汗が止まらなくて気が変になりそうになってるとか、パニック障害の私からしたら、「それ病院行った方が良いっすよ」レベルな人も結構いることがわかりました。
そしてそんな人とは想像できると思いますが、これまでの関係性から一歩前進して仲良くなるんですよね。ある意味素晴らしい。
自分の弱みは隠すのではなく、どんどん発信していこう!
今のところ、そうすることでマイナスなことってないんですよね、不思議と。
さて、明日は誰にカミングアウトしようかなぁ。
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